今日、UFOキャッチャーでこの子を手に入れた。
人気アニメ SPY×FAMILYの
未来予知犬 "ボンド" である。
この子は見ての通り結構なサイズがあり、
顔に関してだけ言えば、
私よりも何回りか大きいくらいである。
私は普段あまりUFOキャッチャーをやらない。
それ故、特に得意だということもない。
人並みである。
それに、今回はこのサイズのぬいぐるみ。
大きさに比例してそれなりに重さもある。
かなり苦労するだろうなと覚悟を決めて挑み始めた。
結果で言うと、
1200円ほど費やしてこの子を手に入れた。
それが、かかりすぎだと思うか、凄いと思うかは人それぞれだが、個人的には「よくやった」と思っている。
今回これほどの値段で取れた要因として、
"メタ推理"が関係する気がしている。
そもそもUFOキャッチャーの重たいぬいぐるみの台は、基本的に "確率機" である。
確率機というのは、
普段は緩いアームが、幾らかの金額ごと(又はランダム?)に一時的にしっかりとホールドする設定に変わる機械のことである。
それにより、特別上手でない人も、運次第で景品がゲットできる仕組みだ。
前述のとおり、普段はアームが緩い設定のため、
相当の技量がないと景品を取ることは難しい。
そして、
取れない人(UFOキャッチャーが得意ではない普通の人)は、アプローチの仕方が大体同じなのである。
以上を踏まえて、
ゲームセンターの仕組みはこんな感じなのではないかと予想した。
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ゲームセンター側はできる限り景品を取られたくない
↓
大体の人は同じやり方で景品獲得を試みる
↓
ゲームセンターはそのやり方に対する対策をする(景品の向き、アームの弱さなど)
↓
一部の上手な人、確率に当たったラッキーな人だけが景品を獲得する
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ということは、
その "大体の人" と反対のやり方をしたら取れるのでは?
とふと思った。
思ったら試してみるのが理系の人間。
早速、
おしりの方(軽い)を持ち上げたくなったら頭を、頭の方(重たい)を持ち上げたくなったらおしりを
持ち上げてみた。
するとどうだろう、
急にボンドが持ち上がり、あっさり取ることができたのである。
(ちなみに、かかった1200円のうち、
この方法を試したのは最後の400円くらいである。)
これぞUFOキャッチャーのメタ推理だ!
と嬉しくなりながら、
ルンルンでボンドと帰宅した。
これが正しい要因なのかは全くもって確実ではないのだが、
もし、これを読んでいる方で、
大きいぬいぐるみを取りたい方がいたらぜひ試してみて欲しい。
ps.
私は他人の反応に人一倍敏感で、
そして、人の温かさが誰よりも好きだ。
UFOキャッチャーでボンドを取れたことも
勿論とても嬉しかった。
しかし、何よりも嬉しかったのは、
ボンドがアームから離れ取り出し口に落ちた瞬間、周りの複数の方達が拍手をして、
「すごい!おめでとう!」と声をかけてくれた事だった。
そういう知らない人との少しの関わりが、
私の人生に花を添えてくれる。
私も誰かの人生に花を添えられるよう、
常に周りに優しく、温厚でありたいと、
改めてそう思った。