よく聞く話に、
○○だから△△なんじゃない。△△だから○○なんだ。
という主張がある。
もっと具体的に言うと、
「やる気が出ないから動けない」なんじゃない、「動いていないからやる気が出ないんだ」
や、
「楽しいから笑う」んじゃない、「笑うから楽しいのだ」
という話だ。
この手の話には、多くの人が、
なるほど!確かにそうだ!
と首を縦に大きくふって納得している様子が見てとれる。
しかし、本当にそうか?と私の頭には疑問が残っていた。
やる気が出る前に動いてみた結果、結局やる気が出なかったことはないか?
辛くても笑ってみた結果、辛いけど泣きながらでも頑張って笑う限界人間ができあがったことはないか?
みんな、そういう経験は無いのだろうか。
私は数え切れないほど見に覚えがある。
きっと、
やる気が出る前に動いてみて、
それからやっと、やる気が出るものか/そうでないものかが分かるような気がしている。
また、笑うから楽しいに関しては、
本当に1mmも理解ができないというのが正直なところだが、
きっと笑いながら泣いた経験のない人が言っているのかなと思ったりする。
少し話は変わるが、
私は今まで、人間誰しも1回くらいは「死にたい」と当たり前に思うものだと感じていた。
しかし、周りを見ると案外そうでもないらしく、
「死にたいと思ったことがない」
過半数の人が、そう言うのだ。
だからきっと、
そうやって思い詰めているまだまだ人間が多くないから、
「笑えば幸せになれる」
なんていう夢物語が出回っているのかなと思う。
世の中の人々は、
人の言葉を素直に受け入れる人
正解のないことを考えたくない人
が思いの外沢山いるのだな。
と、強く感じる今日この頃である。