saku’s blog

ありのままがいい。

優雅な日の憂鬱

 

今日は晴天

広い公園の芝生に寝転がって、

チーズとハムの挟まったサンドイッチを口に頬張り

スタバのホワイトモカを飲む。

日焼けなんて気にしない。

20年後の私はきっと怒ると思うけど、

この日向の気持ちよさには今の私は到底勝てそうにない。

 

きっとこのまま起きられなくなる。

寝転んで1時間ほど経った時、ふと思った。

そこからは、断腸の思いで、重たい腰を上げ、歩を進めた。

 

あんなにも素敵な場所をやっとの想いで離れて、

喧騒の中に戻る訳にはいかない。

と、もう1人の私が駄々をこね始めた。

とはいえ、ここは休日の都内。

そこを出た先は人の山だ。

そこで私は目的を"静寂"ではなく"和み"にすり替え、ペットショップに向かった。

 

ペットショップは賛否ある場所だが、私は動物をとても大切にしている場所を知っていたためだった。

 

お店に着くと真っ先に目に入ったのが、

生後4ヶ月ほどのカニンヘンダックスの女の子。

色はレッドだった。

真っ直ぐこちらを見つめてくるので、私も自然と目が離せなくなった。

そんな様子を見ていた店員さんが、

「抱っこしますか?」と一言声をかけてくれた。

私は首を縦に大きく振り、

しっぽを振りながら大切に抱きしめられて出てきたその子を膝に乗せた。

とても人懐こい子だった。

まだ幼いため歯が痒いのか甘噛みをしてきたが、私の手や指はその時のためにある。存分に噛んでもらった。

少しすると疲れたのか眠たそうにし始めたので、店員さんに声をかけてそっとお家に戻した。

 

今日は、そんなのんびりとした一日だった。

 

これまでの話を聞くと、

ただただ優雅に休日を過ごした

そんな風に見えるだろう。

しかし、私はこんな素敵な日ですら、

急な憂鬱に飲み込まれてしまうのだ。

 

歩き疲れたのか、

体調不良なのか、

はたまた嫌なことがあったのか、

自分でも分からない。

ただひたすらに、一定していた気持ちが、

一瞬のうちにどん底まで下がる。

薬は飲んでいる。

時間も量も守っている。

実はメンタルの問題ではなく、辛抱強さが足りないだけなのだろうか。

回避策も見つからず、

ただただ駅のホームで動けなくなる日々。

 

せめて家まで、

そして布団まで、

たどり着けるようになりたいものである。