火傷をしたら「耳を触れ」というのは、
昔からよく聞く話である。
なぜ耳なのかと言うと、
人間の体の部位の中で、一番温度の低い場所が耳たぶだからだ。
私もそれ自体は知識として持ち合わせていた。
しかし、
耳が一番温度の低い部位である理由
については理解していなかったため、
これを機に調べてみた。
私の仮説としては、「血管が細いから」
なのではないかと思った。
耳のように血管が細い部位では、
血流の滞りが生じやすく、末端まで血液が届きにくくなる。
そうすることで、結果として温度が下がる。
これは、冷え性の方が指先足先が冷えるのと同様の原理である。
そのため、この、よく聞く"冷え"の原因が耳を冷たくしているのだろうと考えた。
しかし、耳の冷たさの原因は、
ずばり「脂肪層」にあった。
驚くことに、体の他の部位とは異なり、
耳には、温度を高く保つための脂肪層がないのだそうだ。
(耳たぶは脂肪なのでは?と思ったが、そこに言及した文書が見当たらなかった。。そのため、もし知っている/考えがある方がいたら是非とも教えて欲しい。)
そのため、寒い場所にいる時などは、真っ先に気温の影響を受ける。
その後、血流の悪化により、
耳鳴りや耳垢の蓄積、浮腫など様々な不具合が発生するのだそうだ。
当たり前だが、
自身の身体、それも表面のものなのに、
知らないことがまだまだ沢山あるんだな。と、
心が息を吹き返した。そんな気がした。