自慢では無いが私は割と細めの体型だ。
しかもこれは体質などではなく、日々の努力の結果である。
というのも、155cmしか身長がない私が、数年前62kgに到達した。
当時は、夕飯後にピザを3枚(1切れではなく、丸いやつ)食べたり、毎日スタバを飲んだりしていた。
しかし、そんなことになっているとは知らなかった。
友達からのご指摘でその事実に気づいた私は、
すぐさまダイエットを開始した。
自宅で筋トレを始め、入浴後のマッサージもかかさず、そしてピザもフラペチーノも無い生活を耐え抜いた。
そして55kgまで体重が落ちた頃、ジムに行き始めた。
個人的には結構痩せたと思っていたその当時。
ジムで体重などの身体測定を行った結果、叩きつけられた現実はこれだった。
"やや肥満"
そう。
やや肥満である。
悲しかった。
しかし私は諦めない、毎日ジムに行き、野菜と鶏胸肉を食べた。
そして、その結果長年の努力が実り、
47kgまで体重を落とすことが出来たのだ。
しかし困った。
そこまで努力を積み重ね、そして今まで維持できていた体重が、ここ数日で一気に跳ね上がったのだ。
私は50kgの大台にできれば乗りたくない。
それは、別にその体重が悪いと言いたい訳ではなく、私が好きな値ではない上に、努力した分があっさりと元に戻ってしまうのがなんだか癪だからである。
そのため、何としてでも大台に乗るのを避けたい。
しかし、このままだとどうしても乗ってしまう。
そんなに沢山食べたとか、生活を変えたとかではないのにどうして?
年齢のせいなの?
もっと食べるものを減らさなきゃ。
色々と考えた。
しかし、結論、この考えに行き着いた。
「50kgが私になりたがっている。」
私は50kgになりたくないが、50kgが私になりたがっているなら仕方がない。可愛いやつめ。
甘んじてその希望を受け入れてやろうと、上から目線だがそう思った。
物は捉え方次第とはよく言ったもので、
今回も私は鬱々しい気持ちから無事脱出することに成功したのである。