私の好きな食べ物TOP3を考えた時、
その中には絶対に湯葉が入る。
保育園生の頃、母親に連れられて年に1回ほど訪れていた豆腐懐石屋さん。
そこには、
湯豆腐、湯葉、嶺岡豆腐、生麩田楽、豆腐焼売などなど、沢山の豆腐系料理が揃っていた。
そんな年齢でその食べ物。
きっとまだ良さが分からないんじゃ?と周りは言った。
しかし、味覚がやたらと大人びていた(?)私。
そのお店に初めて訪れたその日から、
大人に「大好物は?」と聞かれる度、
母親の料理以外なら「圧倒的に豆腐懐石」と即答するほど、その魅力に釘付けになっていた。
それ以来、私の中で、
"好きな食べ物といえば豆腐懐石" というのは確定してしまい、考えずとも言葉が出てくるようになっていた。
大学生の頃も、
バイトや講義、研究などで疲れきった日は、必ずスーパーで湯葉を買って、自分にご褒美をあげた。
そして今はもう自分でお金を稼ぎ、生活をする大人。
頻繁ではないにしろ、年に2回ほど、そこのお店に足を運んでいる。
前置きが長くなったが、
それ程豆腐系の食べ物が好きな私が、
とんでもない食べ物に出会ってしまった。
それが、このお豆腐である。
今日私はスンドゥブチゲを作ろうとスーパーに行き、豆腐売り場に向かった。
普段はよく見る四角いものを買うのだが、割引がされていたのとなんだか気になったという理由で、この商品を手に取った。
私はスンドゥブチゲを作る時、
いつも豆腐を崩さず大きな豆腐のまま煮る。
そのため、今日も例に漏れず、この大きなお豆腐をどぼんとチゲのスープに入れ、グツグツと煮込んでいた。
そして無事温まり、いただきますをしてスプーンで豆腐を崩そうとした。
すると、とんでもなく固い。
めちゃくちゃに煮込んだため、火が通っていないなんてことは無いし、先程勝ってきたばかりのため賞味期限なども切れていない。
じゃあなんで?
そう思った時、豆腐の中身が層になっている事に気づいた。
もしかしてこれは...と思い、口に運んでみると、予想は的中。
なんと、とても口溶けの良いお豆腐の中には、程よいにも程がある位の厚みの湯葉が入っていたのだ。
それがなんだ?と思うかもしれない。
しかし、これがとんでもなく美味しい。
久しぶりの大大大大大衝撃。
スンドゥブに湯葉が合いすぎるというのも初めての経験であったが、それより何よりこの商品が桁違いに美味しい。
ひとくち食べた瞬間にダッシュで冷蔵庫まで向かい、まだ残っていた片割れの写真をカメラに収めた。
これからは絶対に一緒に人生を歩んでいこうな
という気持ちと、
誰かにこれを共有したい...
という一心で、興奮冷めやさぬ今、この記事を書いている。
スーパーなどで見かけたら是非買ってみてほしい。
誰かとこの魅力を共有できれば、幸せである。