私の職場には、毎日同じお昼ご飯を食べている人がいる。
話を聞いてみると、どうやら朝も夜も決まったものを食べているらしい。
何かの期間中なんじゃ?と思って聞いてみたが、
ただここ数年間そのメニューなだけで、ダイエットや健康などを気にしてのことではないらしい。
朝はスティクパン
昼は唐揚げ弁当
夜は袋チャーハン
確かに健康を気にしている人のメニューかと聞かれるとそうではない気がするが、毎日食べるにはそれはそれでなんだか大変なメニュー構成のようにも見える。
私はその人に、
「毎日同じ食事で飽きることはないんですか?」と聞いた。
もちろん、"まだ" 1日しか経っていないのに毎回同じ食事なのは何故?という意図だった。
しかし彼からは、
私が意図していた返答とは真逆の答えが返ってきた。
「まぁ最後に食べてから1日 "も" 経ってるしね。
飽きないよ。」
なるほど、一日の感覚が違うのか。
私は食事をある種定期的にくるイベントのようなものと捉えている。
しかし彼にとっては、一日の中でのただのルーティンの一つに過ぎないのだ。
胃袋の容量など人の尺度によるものにおいては、
「こんなに食べたのに!」「これしか食べてないじゃない!」
といった論争をしばしば見ることがある。
しかし、一日という共通認識の長さの中で、こうも感覚が違うというのは非常に面白いことである。