saku’s blog

ありのままがいい。

もう翌朝なのに

 

私は昔から記憶力が他より劣っている。

先日受けた知能検査では、複数項目がある中、ほとんどの能力は平均値(人間の)であるのに対して特定の分野だけは平均の半分以下の能力しかない結果がでた。

 

勿論、自分の苦手は既に痛いほど認識しており、昔から暗記が必要な勉強については人一倍取り組んだ上で誰よりも赤点をとっていた。

担当の先生からは毎度のこと「勉強をしろ」とお叱りを受ける。

しかし、毎日私の勉強を見ている友達たち(常に高成績)はそれに真剣に反論をしてくれた。

その時はとても嬉しかった。

しかし、それで私の能力が変わるわけでもなく、今でも同じなんだなと実感することがある。

 

あの時のテストと同じように、

仕事や雑談で忘れてはいけないことを直ぐに忘れる。

それなのに、あの時同様 "忘れてしまっている" という事実には気付いてしまうのである。

(メモは細かく取るようにしているが、そんなレベルではなくて。さっき何をしたかという所すら忘れているため、行動を全て細かく書かないと成り立たない。困りものだ。)

あの時は点数で出ていたから分かりやすかったのだと思っていたが、私が苦手を認識していたのはどうやら点数ではなかったらしい。

周りの空気や人からの視線、自分の中に"あるはずだ、見たはずだ"と思う焦りの感情

それらから、"また忘れてしまった" という無念さだけが私に残る。

 

そこから先、私の記憶力のなさを遺憾なく発揮して忘れたことを忘れられたらどれだけ良かったか。

なぜか、大切なことはすぐに忘れてしまうのに、

忘れてしまったという後悔はいつまで経っても忘れられないのだ。

こうしてまた前日の後悔を連れたまま、翌朝を迎えてしまった。

 

「寝たら忘れるよ!大丈夫!」

と励ましてくれる周りの優しい友達。

私もあなたたちみたいになりたい。