私の涙は都合がいい。
外では出てこないのに、耐えられるのに。
それなのに家でひとり澄ました顔をしていると、溢れて止まらなくなる。
そんなんだから誰にも気付いて貰えない。
誰かに見て欲しい、気づいて欲しいわけじゃない。
でも、こんなのってないじゃないか。
強がっても、その強がりを誰にも知られていなければ私はただ毎日元気な人間。
なんのために毎日を耐えているのか分からない。
それでも生きていくしかないから、
毎日外で笑顔を振りまいて、家ではティッシュを両手で握りしめる。
人前で泣きたくは無いけれど、
それならいっそ、都合よく出てくる涙も耐えられたら良いのに。